絵の具を使って絵を描いたことはありますね。12色とか24色とかのセットに使いたい色がないとき、「赤と青をまぜてむらさきにして・・・」というふうに、2つの色をまぜて別の色をつくったこと経験はみんなにあるでしょう。
光の場合もそれと同じ。赤、緑、青という3つの色をさまざまな割合でまぜれば、いろんな色をつくることができます。この3色を「光の3原色」といいます。
ただし、絵の具とちがうところは、光はまぜていくとだんだん白っぽく、明るくなっていくということ(絵の具は、いろいろまぜると真っ黒になってしまいますね)。 下の画像を見てください。
赤と緑をまぜて黄色、青と緑をまぜて水色、というふうに色はまざっていますが、どれも最初の色よりも明るくなっています。そして、3つの色が同じ割合でまざっている真ん中はまっ白になります。
Red(赤)、Green(緑)、Blue(青)の頭文字を使って、RGBとも言われます。
絵の具の場合はどうでしょう。
絵の具の色は光の色を吸収した結果とも言えます。
水色に見える絵の具は水色以外の光(=赤)を減らす効果があります。
黄色に見える絵の具は黄色以外の光(=青)を減らす効果があります。
水色と黄色を混ぜると、赤と青の光がどちらも減らされます。紙の白から赤と青の光を差し引くと緑色が残ります。
この結果、絵の具の水色と黄色を混ぜると緑色になります。
光の三原色は黒い場所に光を足して明るくなっていくのと逆に、色の三原色は紙の白から光を引いて暗くなっていきます。
これを表すために、さっきの画像を色反転してみましょう。赤、青、緑の強さをすべて逆にしてみます。
絵の具を混ぜたときと同じ混ざりかたになりました。
Cyan(水色)、Magenta(赤紫)、Yellow(黄)の頭文字を使って、CMYとも言われます。
色の三原色は、光が物に当たって拡散された結果のことで、もとをたどれば光の三原色になります。